MENU

ポケット起業で一番大事にしてきた「固定費」のこと

ポケットのようにコンパクトに起業するにあたって、私が一番大事にしてきたことは、
固定費を最小限にすることです。極端な話、毎月決まって出ていく費用がまったくなければ、自分の生活費の分だけを稼げば事業が成立します。

起業以来8年間黒字、6年間年収1200万円を継続してきた成田が、
固定費を最小限にするメリットをご紹介します。

目次

固定費を最小限にするメリット

事業転換がしやすい

日々変化をつづける社会の中で、ビジネスチャンスも形を変えつづけています。ここぞという時、事業の方向転換に確信を得たとしても、現事業にかかる固定費や借入金が大きいと、柔軟な事業転換の妨げになってしまいます。
また、事業の売上がとことん下がり、先行きも見えなくなった時に、事業の方向転換を迫られることもあるでしょう。その場合でも、固定費が小さければ、スムーズかつ冷静に事業転換に踏み切ることができます。

倒産しにくい

中小企業庁のデータによると、創業5年後にはその約60%が倒産廃業しています。それくらい事業の継続は難しく、起業を検討する際の大きな不安になっているでしょう。倒産の多くは、出ていくお金が入るお金を超えてしまい、それがつづいてしまう時に起こります。

もちろん事業を成長させるために、ある程度まとまった資金を使う必要が出てくる時もあるでしょう。しかし「毎月必ずかかる固定費」をあせって増やすのはおすすめしません。想定外のトラブルや情勢変化が起きて売上が無くなったとしても、毎月容赦なく請求されるのが固定費です。ポケット起業にとって、倒産リスクを下げられるのは大きなメリットでしょう。

事業投資は利益を積み上げて余裕が出てきてから検討すべきです

不安が減る

例えば、自分が病気になって一定期間仕事ができなくなってしまうと、ひとり起業では一気に売上が下がってしまうことが多いでしょう。売上がないのに大きい固定費だけがどんどん垂れ流される状態、これだけは避けたいですが、いつもどこかに何が起こるかわからない不安はつきまといます。固定費が小さければ、生活費のコントロールによって好きな時にいつでも休むことができます。

最小限におさえるべき固定費3選

とはいえ、固定費は完全にゼロにはできません。ここでは、最小限におさえるべき3選をご紹介します。

  1. 事務所家賃
  2. 給与
  3. リース料

1. 事務所家賃

月1万円以内におさえましょう。もちろん普通の賃貸物件ではありません。事業用の「住所」を借りることができる、いわゆるバーチャルオフィスと呼ばれるものをおすすめします。ポケット起業には必要不可欠なものといって過言ではありません。
私は8年継続して利用していますが、本当に一切の不満がありません。法人登記可能、固定電話番号・FAX番号付、郵便物も転送してもらえるといった機能で月1万円以内におさえられます。

バーチャルオフィスについては別の記事で詳しく解説したいと思います。
>>準備中

2. 給与

解雇のハードルの高い日本においてポケット起業を成功させるには、社員を雇用しないことに、とことんこだわった方がよいと思います。その人がどんなに優秀で仲良しでも、人と人の間に何が起こるかわかりません。何が起こっても簡単に解雇することはできず、売上があがらなくても給与は払わなければなりません。すべて外部委託によってビジネスチームを編成することは、十分に可能でしょう。
外部委託については、別の記事で詳しく解説したいと思います。
>>準備中

3. リース料

「起業するからには」というイメージの中にあるのでしょうか。オフィス機器の導入にこだわってしまう人が時々います。そしてなぜか一番多いのがコピー機のリースです(営業が多いからでしょうか)。
もちろん紙の資料が減っている今においても、印刷することが必要な業種もあるでしょう。ただ常に手元に置いておくことが本当に必要なものかは十分に検討するべきです。

通常の印刷は家庭用プリンター複合機で十分ですし、枚数が多い時はコンビニのコピー機を利用できます。もっと大量で高品質の印刷が必要であれば今は簡単に業者に依頼できます。

リース業者からは「月に○枚以上印刷するのであれば、リースにした方が安い」と勧められますが、例えば事業の変化によってその枚数がゼロになっても、リース料は支払いつづけなければなりません。多少コストが上がっても、固定費にするのはできる限り避けるべきでしょう。

それでもかけるべき固定費とは?

社会保険料

会社を設立すれば、ひとり起業であっても社会保険加入は必須となります。実際のところ、ひとり起業の中には加入していない方も多い印象ですが、私はできるだけ早く加入することをおすすめします。健康保険、厚生年金、介護保険を合わせると負担額は小さくありませんが、将来の年金のこと、障害年金・遺族年金などを鑑みると、下手な生命保険等に入るよりよっぽど有用だと考えています。
社会保険については、また別の記事で詳しく説明したいと思います。
>>準備中

税理士報酬

私が他の起業家さんから一番相談を受けるのが税務や財務についてです。もちろん私も専門家ではないのでわかる範囲のことしか教えられませんが、私は税理士さんからたくさんのことを学びました。「経理は苦手なので人に任せる」という起業家さんもいますが、「経理」=「経営管理」は事業の肝であり、ポケット起業においてもとても重要なファクターだと思います。

そして、それを「学べる」税理士さんに出逢い、事業を遂行していくことが自分の成長にもつながると思います。もちろん税理士さんなら誰でもいいわけではなく、「自分が素直に学べるか」という相性をしっかり検討し、費用をかけることが必要だと考えます。
税理士さんとの付き合い方については、また別の記事で詳しく説明したいと思います。
>>準備中

もちろん事業はすべて状況が異なるものなので、一概にどれがどうと言えることではありませんが、「固定費」を慎重に検討することは、ポケット起業にとって一番大事なことだと、私は考えています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次
閉じる